ロレックスのドレスウォッチとは?モデルの選び方やコレクション展開を解説
腕時計ブランドとして抜群の知名度と人気を誇り、その完成度の高いコレクションが世界中で高い評価を受けているロレックス。
デイトジャストを始めとするクラシックウォッチから、コスモグラフ デイトナのようなスポーツウォッチまで多種多様なコレクションをリリースしており、創業当初から多くの人たちに愛用されてきました。
当記事ではそんなロレックスのコレクションにおける、ドレスウォッチという分野について詳しく解説いたします。
目次
ロレックスのドレスウォッチとは?
ドレスウォッチといえば、冠婚葬祭やパーティでの着用に向いたデザインの腕時計を指します。
近年ではその定義は多様化していますが、厳密にはいくつかの細かいデザインコードが定められており、古くから人気のある腕時計のジャンルになっています。
ここではまず、そのデザインコードとロレックスのドレスウォッチについて解説していきます。
ドレスウォッチのデザインコード
冠婚葬祭やパーティで主に着用されるドレスウォッチでは、エレガンスを備えていることが何より重要視されます。そのため、正統派な腕時計デザインが好まれる傾向にあり、レザーストラップを備えた2針もしくは3針モデルがその基本となっています。
また、目立ちにくい薄型ケースである方が良いとされており、クロノグラフを始めとする複雑機構はドレスウォッチには向きません。
ちなみに、ドレスウォッチはシンプルゆえにビジネスシーンとも相性が良く、一本持っておけば非常に便利なモデルとなります。
ロレックスのカテゴリに「ドレスウォッチ」はない
実を言うと、ロレックスがリリースしている現行コレクションには、ドレスウォッチというカテゴリーがありません。
そのラインナップはクラシックウォッチとプロフェッショナルウォッチの2つで構成されており、明確にドレスウォッチと位置付けられているモデルは存在しないのです。
そのため、ロレックスでドレスウォッチを探すのであれば、そのデザインコードを備えるモデルを自分で探す必要があります。
ロレックスはドレスウォッチとして使えるモデルが豊富
ロレックスのコレクションにはドレスウォッチというカテゴリーはありませんが、一部のコンプリケーション(複雑機構)モデルを除けば、非常に多くのモデルがドレスウォッチのデザインコードを満たしています。
そもそもロレックスは、腕時計の本質的な機能とデザインを重視するブランドであるため、ドレスウォッチにふさわしい王道的なデザインを有するモデルが多くラインナップされているのです。
そのため、ロレックスでのドレスウォッチ購入には、非常に多くの選択肢が用意されていると言えます。
ロレックスは2シリーズ展開
先述の通り、ロレックスのコレクションはクラシックウォッチとプロフェッショナルウォッチの2つのカテゴリーで構成されます。カテゴリーは2つですが、それぞれで多種多様なデザインのモデルがラインナップされており、非常に多くのシーンやファッションに合わせてモデルを選ぶことができます。
ここではそれぞれのカテゴリについて解説していきます。
「クラシック ウォッチ」シリーズ
名前の通り、伝統的かつオーソドックスなデザインの腕時計が多く揃うシリーズです。
コレクションは時計製造の伝統を重んじたスタイルを特徴としていますが、ロレックスの卓越した技術力によって、精度や耐久性といったその実用性は現代の水準にまで押し上げられています。
代表的なモデルにはデイトジャストやオイスターパーペチュアル、デイデイトなどが挙げられ、その色褪せないタイムレスなデザインこそが最大の魅力と言えるでしょう。
「プロフェッショナル ウォッチ」シリーズ
陸海空のプロフェッショナルたちに向けて作られた、専門的な機能を有するコレクションです。
クロノグラフやダイバーズウォッチといったスポーティなコレクションが多くラインナップされており、その耐久性、機能性は極限にまで高められています。
代表的なモデルにはロレックスの王様とも呼ばれるコスモグラフ デイトナや、高い防水性を備えるサブマリーナーなどが挙げられ、あまりの人気の高さから入手困難なモデルも存在する一大シリーズとなっています。
クラシック ウォッチのコレクション展開
ここからは、ロレックスからリリースされているクラシックウォッチシリーズについて、ひとつずつ解説していきます。ドレスウォッチとしての適正についても解説しますが、そもそもクラシックウォッチシリーズは伝統的な腕時計のデザインを特徴としているため、ほぼ全てのモデルをドレスウォッチとして着用することができるでしょう。
デイデイト
デイデイトは、ロレックスのハイエンドコレクションに数えられるクラシックウォッチです。
通常の日付表示機能に加えて12時位置に曜日表示機能を備えているのが特徴的で、ケースに貴金属が採用されていたり、最高峰のプレジデントブレスレットを備えていたりと、
他のコレクションと一線を画すモデルとなっています。
そのエレガンスはドレスウォッチとして申し分なく、最高峰のドレスウォッチを選ぶなら間違いなく選択肢に挙がるモデルと言えるでしょう。
デイトジャスト
デイトジャストは正式名称が「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」であり、ロレックスが発明した3大機構の全てを初めて搭載したモデルとして登場しました。
そのため、ロレックスのアイコニックな存在として扱われることも多く、その豊富なバリエーションから多くのシーンで活躍するモデルとなっています。
もちろん、素材やカラーリングを選べばドレスウォッチとして活用できるモデルであり、使いやすい36mm径のケースは多くのファッションと合わせられるでしょう。
オイスターパーペチュアル
オイスターパーペチュアルは、ロレックスが開発した防水ケースである「オイスターケース」を備える、スタンダードなデザインのコレクションです。
現在のロレックスコレクションの礎となった初代オイスターの直系にあたるモデルであり、ロマンを重視する人からも高い支持を得ています。
ノンデイトのシンプルなデザインを有しているため、目立ちにくい36mm径のモデルを選べばドレスウォッチとしての活躍も期待できるでしょう。
レディ デイトジャスト
女性向けに設計された小ぶりなデイトジャストです。このサイズに非常に高性能な自動巻機械式ムーブメントを搭載しており、
小さなケースながらロレックスの卓越した技術力を体感できるモデルとも言えます。ダイヤや貴金属を使ったラグジュアリーなモデルも多く登場しているため、ジュエリーウォッチとして選択することもできるでしょう。
ロレックスでレディースドレスウォッチを選ぶなら真っ先に候補に挙がるモデルと言えるでしょう。
スカイドゥエラー
スカイドゥエラーは、アニュアルカレンダーとGMT機能を搭載した、機能性に優れるクラシックウォッチです。
洗練された見た目に反して、プロフェッショナルモデルのような機能性を有しており、100m防水に始まる高い耐久性も備わっています。
通常、ドレスウォッチには複雑構造を搭載しているモデルは選ばれにくいですが、ドレッシーかつスタイリッシュな本作のフォルムはドレスウォッチとしての素質を十分に備えています。
そのため、厳格なパーテイーシーンでなければ問題なく使用できるでしょう。
チェリーニ
エレガンスを追求して設計されたチェリーニは、ロレックスで最もドレスウォッチらしいコレクションです。
オイスターケース非採用かつ、革バンドを採用したそのフォルムは典型的なドレスウォッチの要素を備えており、厳格なパーティシーンで着用するのであれば、このチェリーニは真っ先に選びたいモデルとなっています。
なお、現行コレクションにはムーンフェイズモデルしかラインナップされていませんが、中古市場を探せば過去に発売されていた本格的なドレスモデルも入手できます。
プロフェッショナル ウォッチのコレクション展開
続いて、ロレックスからリリースされているプロフェッショナルウォッチシリーズについても解説します。
こちらのシリーズは幅広のベゼルやクロノグラフ機能を有するスポーティなウォッチフェイスを特徴としているため、ドレスウォッチのデザインコードからやや逸脱しています。
しかし、厳格なシーン以外であればドレスウォッチの代わりになることもあるので、選択肢に入れても問題ないでしょう。
エアキング
エアキングは、オイスターパーペチュアルの派生モデルとして誕生したモデルです。
パイロットの使用を考慮し、視認性を重視したデジタル風のインデックスが特徴的ですが、そのフォルムは他のプロフェッショナルウォッチよりシンプルにまとまっています。
というのも、エアキングは元々いかにも時計然とした面立ちのクラシックウォッチでした。しかし、航空機のパイロットが実際に着用し、その実用性を証明したことで現代のデザインが採用されるようになったのです。
GMTマスター Ⅱ
GMTマスターは、パイロット向けに作られたプロフェッショナルウォッチで、その名の通り複数の時間を同時に表示できるGMTモデルです。
1982年に大幅なアップデートが行われたことで、その名前に「II」の文字が使われるようになりました。
そのツートンカラーのベゼルが何よりの特徴であり、赤と青を組み合わせた「ペプシ」や緑と黒を組み合わせた「スプライト」など、カラーリングによって多くのペットネームが付けられていることでも有名です。
ヨットマスター
ヨットマスターは、ヨットを始めとする水上スポーツに向けて作られたプロフェッショナルウォッチです。
そのラインナップにはステンレスモデルが存在せず、貴金属のみが素材に使われるため、ロレックスではラグジュアリースポーツウォッチとして扱われています。
ダイバーズウォッチを思わせるその幅広ベゼルにはスケールがレリーフのようにあしらわれており、ひと目でそれとわかるエレガンスデザインが何よりの魅力となっています。
サブマリーナー
サブマリーナーは、ロレックスを代表するダイバーズウォッチです。高い防水性と耐久性に加えて、逆回転防止ベゼルなどのダイビングで役立つ実用機能を多く搭載しており、その信頼性は古くから多くのプロダイバーたちによって証明されてきました。
いかにもダイバーズウォッチらしいデザインを特徴としていますが、幾度とないブラッシュアップによってそのスタイルは洗練されており、意外と着用できるシーンが多いのも魅力と言えます。
コスモグラフ デイトナ
コスモグラフ デイトナはロレックスの王様とも呼ばれるモデルで、ブランドで唯一クロノグラフを搭載したプロフェッショナルウォッチです。
その名前はカーレースが盛んに行われているフロリダ州のビーチに由来しており、登場当時から多くのカーレーサーたちに愛用されてきました。
デイトナは、ロレックスのコレクションの中でも最も人気の高いモデルと言っても差し支えなく、特に人気のあるステンレススチールモデルに関しては正規販売店での入手は難しいとさえ言われています。
シードゥエラー
シードゥエラーは、サブマリーナーと並んで人気の高いダイバーズウォッチです。その性能はサブマリーナーに比べてよりプロフェッショナル志向であり、1200m防水という破格の性能に、実用的なヘリウムエスケープバルブを搭載しています。
また、その上位モデルとしてディープシーも登場しており、その防水性は3900mという圧倒的な性能を誇ります。オーバースペックというロマンの面では、その魅力はプロフェッショナルウォッチの中でも随一と言えるでしょう。
エクスプローラー
エクスプローラーは、探検家に向けて作られたプロフェッショナルウォッチです。
洗練されたフォルムに高い耐久性を備えており、視認性を重視したシンプルデザインは高い人気を集めています。また、スーツなどにも合わせやすいデザインであるため、
多くのシーンで着用できる点も魅力と言えます。
なお、洞窟探検家に向けて設計されたエクスプローラーⅡも上位モデルとしてリリースされており、こちらではGMT機能を備えたことでよりスポーティなウォッチフェイスが特徴となっています。
ミルガウス
ミルガウスは、医師やエンジニアといった磁気に晒されるプロフェッショナルたちに向けて作られた、高い耐磁性を備えるコレクションです。
登場当時は耐磁性にそこまで需要が無く一度廃盤となってしまいましたが、2007年に復活してからは、高い耐磁性が現代人の生活に則しているという点で人気を集めるようになりました。
そのイナズマ型の秒針はなんとも印象的であり、グリーンサファイアガラスが採用されるなど、他のプロフェッショナルモデルにはない独自の魅力が多く詰まっています。
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まとめ
当記事では、ロレックスにおけるドレスウォッチについてご紹介いたしました。
ドレスウォッチは一本持っておけば非常に多くの場面で活躍する時計です。ロレックスのモデルであればその耐久性や性能も十分ですので、ここでご紹介したモデルをぜひ一度手にとってみてください。