プロが教える！ロレックス偽物の見分け方ガイド
イギリスで創業し、高級腕時計ブランドとして確固たる地位を確立しているロレックス。実用性を重んじた時計づくりで多くの人々に愛されていますが、そのあまりに高い人気ゆえ、偽物やコピー品も数多く出回っているのが現状です。
そのため、正規販売店を除く店舗で購入する際、偽物のリスクは万が一にも無いとは言い切れません。
そこで本記事では、初心者でも簡単に行えるロレックスの偽物の見分け方を解説いたします。購入の際にはぜひお役立てください。
目次
ロレックス偽物の基本的な見分け方
まず初めに、ロレックスを初めて購入される方でも、すぐに実践できる基本的な偽物の見分け方を3つご紹介します。
シリアルナンバーやデザイン、重さや仕上がりのチェックなど、特別な道具がなくても実践できるものが主となっているため、覚えておくとロレックスを購入する際の判別に役立てられるでしょう。
シリアルナンバーで真贋をチェック
ロレックスの腕時計には、ひとつひとつの個体に固有のシリアルナンバーが刻印されています。これは、同じモデルに共通するリファレンスナンバーとは異なり、ひとつとして同じものはありません。偽物の場合、このシリアルナンバーが不自然な場所に刻印されていたり、仕上がりが不鮮明だったりすることがあります。
少しでも違和感を感じた場合は注意すべきでしょう。なお、シリアルは製造年によって、刻印される箇所が異なる場合があるため、確認が必要です。
重さと質感の違いを確認
ロレックスの腕時計は、実用性の追求の一環として、その素材に高品質なものを使用しています。そのため、粗悪な偽物と比べると、質感や重さに差が見られるはずです。
特に、ステンレス製のオイスターケースには、904Lスチールという、様々な分野で活用されている素材が用いられているため、偽物と並べると違いは一目瞭然でしょう。
また表面仕上げの確認も重要です。本物のケースは鏡面、サテンを使い分けて丁寧に磨き上げられているため、その仕上がりを見比べてみるのも良いでしょう。
ロゴや文字の精密さを比較
ロレックスの文字盤やリュウズ、ブレスレットにあしらわれているブランドロゴや表記は、精密に記されています。特に、王冠マークはロレックスの象徴であり、その形状には厳密な寸法が定められています。
当然、そのコピーには高い技術が必要となるため、偽物の場合、これらの部分がぼやけていたり、歪んでいたりすることがあります。
また、文字のフォントが正しいものと一致しているかなど、細部に至るまで確認できると、偽物の判別に繋がりやすいでしょう。
プロが教える見分け方の具体的なポイント
上記で紹介した偽物を見分けるポイントは、初心者でも比較的簡単に確認できるものとなっています。しかしながら、近年は偽物を製造する技術が高くなっており、ひと目で偽物を見分けられないことも珍しくありません。
そこでここでは、さらに一歩踏み込んで、プロの鑑定士が実際に行っている見分け方を3つご紹介します。
時計の動きの滑らかさをチェックする方法
ロレックスの強みのひとつに、その計時性能の正確さが挙げられます。もちろん、これを生み出すムーブメントの複製は困難であるため、秒針の動きを注意深く見ることで、本物と偽物を見分けることが可能です。
例えば、本物のロレックスの運針は、非常になめらかで連続的に動きますが、偽物の場合は、カクカクとした動きになることがあります。これは、精度が低いことの表れであり、スイスの公式クロノメーター検定機関（COSC）をパスしている本物とは、大きな違いが見て取れるのです。
ベゼルや風防の精密な仕上げを確認
ベゼルや風防は、時計の外観を大きく左右するパーツであり、本物のロレックスは、これらのパーツの完成度が非常に高いです。しかしながら、偽物の場合、ベゼルの刻印がずれていたり、風防の透明度が低かったりと、細部の仕上がりに粗があることが多いです。
また、サブマリーナーやGMTマスターといった回転ベゼルを持つモデルに関しては、その操作性や取り付けからも、真贋の判別ができる場合があります。その点からも、本物のロレックスの完成度の高さをうかがい知れるというものでしょう。
裏蓋のデザインと刻印を分析
ロレックスの裏蓋には、モデル名やシリアルナンバーなどが記されていたり、刻印されていたりすることがあります。これらも、他の表記と同様に、極めて精巧かつはっきりと記されているため、真贋の判別に役立ちます。
例えば偽物の場合、刻印が浅かったり、文字がゆがんでいたりすることが考えられます。また、本物の裏蓋のデザインは、全てのモデルが同じわけではありません。それぞれのモデルが持つ裏蓋のデザインを知っておくことで、偽物の判別に役立つこともあるのです。
偽物ロレックスのよくある特徴
ここまでに、ロレックスの偽物の判別に役立つポイントを紹介してきましたが、ここでは、偽物のロレックスにありがちな特徴について、代表的なものをまとめました。
これらの特徴を把握しておくことで、偽物を購入してしまうリスクを少しでも減らすことにつながるはずです。以下に、ポイントに分けて解説していきます。
安価な材質や加工の粗さ
偽物のロレックスは、製造コストを削減するために、ケースやムーブメントの素材に安価なものを採用する傾向にあります。また、仕上げも本物に比べて雑であることが多く、エッジの立ち具合やケースの表面を注意して見ると、粗雑な点が見受けられるでしょう。
加えて、ケースやブレスレットの素材に、高価なステンレススチールや貴金属ではなく、メッキ加工された粗悪な素材が採用されていることもあります。安価なコピー品であるほど、こういった点で本物との違いが見つけやすいでしょう。
時計の音や動きの異常
本物のロレックスは、ムーブメントの品質が高く、精度や動きも正確です。耳を澄ませてみると、規則正しいリズムで1秒が刻まれているのが確認できるでしょう。
しかし偽物の場合、音が大きかったり、動きが不安定だったりすることがあります。これは、ロレックスのムーブメントの複製が極めて難しいことが理由です。そのため、裏蓋を開けて中身を確認するだけでも、詳しい人であればその腕時計の真贋の判別が可能となっています。
偽物にありがちなシリアルナンバーの特徴
偽物のロレックスは、シリアルナンバーの刻印が不明瞭であることや、使用されているフォントが違う場合があります。ギャランティカードと数字が一致していないこともあるため、購入前にはよく確認する必要があるでしょう。
また、シリアルナンバーは、製造年によって位置や数字にある程度の法則性があるため、その矛盾から偽物と判断できる場合もあります。ただし、モデルによってはブレスレットの接続部の内側など、確認しにくい場所に刻印されていることもあるため、細部に至るまでの確認が必要となります。
偽物を回避するための購入時の注意点
偽物のロレックスかどうかを判断するためには、腕時計本体以外の点にも注目すると良いでしょう。偽物の場合、保証書や付属品、価格設定に不自然な点があることが多いからです。また、信頼できる店選びも重要となります。
ここでは、腕時計本体に関わるポイント以外に、偽物のロレックスを判別する上で役立つ点をご紹介します。
信頼できる販売店の選び方
本物のロレックスを購入するには、第一に店選びが重要となるでしょう。偽物のリスクを減らすためには、正規販売店や大手の中古販売店など、信頼できる店で購入するのが一番だからです。
当然、正規販売店であれば、新品の本物が入手できるため、偽物を購入してしまう心配はゼロと言えます。
また、中古販売店、並行輸入店の場合でも、古物商許可証を取得しているか、販売実績や評判などを確認することで、信頼できるお店かどうかを判断することができます。
保証書や付属品の確認方法
新品のロレックスを購入すると、保証書や箱などの付属品がついてきます。
偽物の場合、これらの付属品が偽造されていたり、欠品していたりすることがあります。購入する際は、ギャランティカードの内容が正しいか、付属品がそろっているかなどを確認することで、偽物をつかまされるリスクを減らすことができるでしょう。
特にギャランティカードは、購入日、販売店名、リファレンス、シリアルナンバーが記されるため、偽造が難しく、偽物かどうかの判断に役立ちます。
過剰な値引きや不自然な価格設定の注意点
ロレックスは高級腕時計であり、中古市場でも定価を超える価格で取引されるほど人気のあるブランドです。そのため、定価に比べて極端に安い価格で販売されている場合は、偽物の可能性が高いと言えるでしょう。
また、Web上の広告などで、セールを謳っているショップのロレックスを購入してしまうと、偽物を掴まされたり、詐欺に巻き込まれたりするリスクがあります。もし、少しでも怪しいと感じたら、購入を見送る勇気も必要です。
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まとめ
当記事では、ロレックスの偽物について、その特徴や判別するためのポイントをまとめました。ロレックスは人気ブランドなだけあって、非常にコピー品が出回っており、正規店以外での購入には常にそのリスクがつきまといます。
信頼できる店舗選びはもちろんのこと、購入する前には腕時計の些細な点まで一度確認してみることをお勧めいたします。また、少しでも違和感を感じた際には、購入を見送ることも重要です。
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