ロレックスの時計はなぜ高いのか？値上がりの理由や人気モデルの特徴を解説
数ある高級腕時計のブランドの中でも、頭ひとつ抜けた人気を誇るロレックス。しかし、いざ腕時計を購入するとなると、値段が高いという理由でロレックスの購入を諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
実際、ロレックスは中古市場で定価以上の価格で取引されていることもあり、高いというイメージを持たれやすくなっています。
当記事では、なぜロレックスに高値が付けられやすいのか、いくつかのポイントに分けて解説します。
目次
ロレックスブランドとは
高級腕時計として類稀なる人気を誇るロレックスですが、名前の知名度だけが先行して意外とどんなブランドかを知らない人もいらっしゃるかもしれません。
ここではおさらいの意味も込めて、ロレックスというブランドの歴史と、その名前を今の知名度にまで押し上げた3つの革新的な発明について解説します。
ロレックスブランドの歴史
ロレックスは1905年にロンドンで創業された腕時計ブランドです。創業当初から実用性に優れる腕時計の製造を志しており、たった5年あまりで優れた時計を証明する「クロノメーター認定」を、腕時計として世界で初めて取得します。
その後は革新的な機構の開発や、プロフェッショナルたちの偉業に寄り添ったことで腕時計の完成度の高さを証明してきました。
現在ではその技術力が高い評価を受けており、実用時計ブランドの最高峰であり続けています。
ロレックスの三大発明について
ロレックスは3つの革新的な発明によって、腕時計の歴史にその名前を刻みました。
まずはオイスターケース。強固さと高い防水性を兼ね備えるケースは、実用時計としてのクオリティをワンランク引き上げました。
次に、自動巻上機構であるパーペチュアル。それまで手巻きが普通だった腕時計の機能性を大きく高めた機構であり、現在ではほとんどの機械式時計に搭載されるようになりました。
最後はデイトジャスト。0時ちょうどに日付が切り替わる機構であり、この名前を冠する腕時計はロレックスを代表するモデルとなっています。
現代の腕時計では当たり前の機能と言えますが、それを開発したとなると、現在のロレックスの人気の高さにも頷けるというものでしょう。
ロレックスはなぜ高い？価値の高さや高騰の理由とは
では、ここからは具体的にロレックスの値段の高さの理由について探っていきます。
ロレックスの値段が高いことには、その実用時計としての完成度の高さや、生産量が少ないことによる希少性、ブランドの経営戦略などが関わっています。
もちろんこの他にも価格を決める要素はありますが、ここでは下の4つのポイントに分けて解説します。
クオリティへのこだわり
ロレックスの腕時計は実用時計として非常に高いクオリティを誇っており、それがそのまま高い値段の理由となっています。これは実用時計を追求するロレックスがネジの一つにまでこだわりぬき、精度や機能性を洗練し続けた結果に他なりません。
また、全てのモデルが機械式時計であることも値段に大きく関わっています。伝統の技術を尊重しつつも高品質を追求する姿勢には、高値であっても人々の心を引き寄せる魅力があると言えるでしょう。
長く使うことを前提に設計されている
機械式時計は物理的に動く構造上、メンテナンスを欠かさなければ数十年単位で使用できるという特徴があります。この点をロレックスは重視しており、洗練されたデザインの採用、経年変化しにくい素材の使用、購入後の精度保証など、親から子に受け継いでいけるような腕時計作りが基本となっています。
この魅力は昨今のアンティークロレックスの人気の高さでも証明されており、長年の使用ができるからこそ、それに釣り合うだけの値段がつけられているのではないでしょうか。
希少価値がある
中古市場でのロレックスの値段に大きく関わる話ですが、ロレックスの高価な価格にはその希少性の高さも拍車をかけています。
ロレックスの腕時計はその高性能ゆえ大量生産が難しく、「ロレックスマラソン」という言葉の流行からもわかるように、人気に対して流通量が少ないのが現状となっています。
そのため、希少性によって価値が決まりやすい中古市場において、ロレックスの値段はどうしても高くなってしまうのです。
圧倒的なブランド力
ロレックスの価格には、その積み上げてきたブランド力が大きく影響しています。かつてロレックスはブランディング戦略の一環として、各分野のプロフェッショナルたちの偉業に腕時計を同行させました。
その結果、ロレックスの機能性、耐久性の高さをメディアによって広く知らしめることに成功します。さらに、莫大な広告予算によって知名度を底上げしたことで、高性能が証明されているロレックスは成功者の時計、腕時計の王様として扱われるようになったのです。
ロレックスは投資対象としても人気がある
ロレックスはその人気の高さゆえリセールバリューが高く、中古市場では定価を超える価格で取引されることもあります。
製造中止になったモデルや限定モデルはもちろん、最新モデルであってもプレミアがついて価値が上がる可能性があるため、ロレックスは投資対象としても人気を集めています。
流通量と販売方法で価値を維持している
ロレックスはそもそも大量生産が難しく、流通量が少ないためにその価値を維持し続けています。
中古市場での価格は需要に対していかに供給があるかによって大きく左右されるため、ロレックスのように人気に対して商品が少ないブランドは価値が下がりにくく、資産価値として高い魅力があると言えるでしょう。
また、ロレックスは最近問題となっている高額転売のターゲットになっており、その対策である正規販売店による購入制限も価値の安定に繋がっています。
需要が安定している
ロレックスは腕時計の実用性を追求するブランドであるため、ファッション性を重視するブランドと違って腕時計のデザインがほとんど変わりません。
もちろん、バリエーションの増加や機能性の改善などは毎年行なっていますが、その実用性を重視した機能美あふれるデザインをずっと貫き続けているのです。
ゆえに、その需要がなくなることは想定しづらいため、ロレックスは資産価値を維持しやすいブランドであると言えます。
安売りをしない
ブランディング戦略の一環でもありますが、ロレックスは販売店に絶対に値引きをさせないことで有名です。そのため、アウトレットやセールなどで正規品を見かけることはまずないでしょう。
そして、安売りしないことは流通量の増加を防ぎ、その資産価値を安定させることにもつながります。これはロレックスの世界的な知名度と人気があるからこそできる施策であり、どこのブランドでも簡単にできることではありません。
ロレックスの中でも価格が下がりにくいモデルの特徴
ロレックスは必ずしも全てのモデルの価値が高いわけではなく、一概には言えませんが値段が年々下がり続けるモデルも存在しています。
そのため資産価値としてロレックスを購入する際は、どんなモデルに需要があり、投資対象として人気であるかを知っておくべきでしょう。
ここではロレックスの中でも価格が下がりにくいモデルの特徴を解説します。
ステンレス素材のモデル
意外に思われる方もいるかもしれませんが、ロレックスは金やプラチナといった貴金属ケースのモデルより、ステンレスケースを使ったモデルの方が価値が安定する傾向にあります。
これは、ステンレスモデルの方がリーズナブルかつ普段使いしやすく、需要が多いことが理由とされています。
実用時計を追求するロレックスの腕時計だからこそ、毎日気兼ねなく使えるステンレスケースの方がその実用性の高さを実感しやすいのかもしれません。
スポーツタイプモデル
ロレックスのスポーツモデルはプロフェッショナルウォッチとも呼ばれ、そのどれもが各分野のエキスパートたちの使用に耐えうる機能性と耐久性を兼ね備えています。
そのため、ロレックスの技術を体感できるハイスペックな腕時計ということで他のモデルに比べて高い値段がつけられやすくなっています。
加えて、スポーツモデルは比較的生産量が少ないために需要と供給が釣り合っておらず、中古市場での価格が変動しにくいという魅力もあります。
特に資産価値が高いロレックスのモデルは？
ここからは資産価値として買う際におすすめのロレックスについて具体的に紹介します。資産価値はそのモデルの人気や希少性に大きく左右されるため、有名シリーズや希少性の高いモデル、ヴィンテージモデルなどは高い値段が付けられやすくなっています。
ただし、必ずしもどんなモデルにも当てはまるわけではないことも覚えておくべきでしょう。
人気シリーズは高額な傾向
先ほど、ロレックスは基本的にスポーツモデルの資産価値が高いとご紹介しましたが、クロノグラフ デイトナのように別格の人気を誇るシリーズにはさらに高値がつきやすくなっています。
そのため、資産価値が高いロレックスが欲しいなら単純に人気の高いモデルを選ぶのがおすすめと言えるでしょう。
ただし、デイトナのような人気モデルは正規販売店で購入できる機会が非常に少なく、ステンレスモデルとなると定価での入手は至難の業となっています。
生産終了や入れ替えがあったモデルは価格が上がる
ロレックスの腕時計は生産終了やアップグレードによっていくつものモデルが廃盤になってきました。そして、そうした現在では手に入らなくなったモデルの中には、個体数の少なさからプレミアがつき資産価値が高くなるものがあります。
そのため、新作発表や新旧モデルの入れ替えのタイミングで、手持ちのロレックスの値段が変わる可能性があることを知っておくべきでしょう。
なお、生産終了モデルはロレックスの公式サイトでも確認することができます。
オリジナルに近い状態を保っていると評価が高い
ロレックスは発売当時の状態を保ったモデルほどその資産価値が高くなりやすいです。なぜなら、ロレックスの腕時計はオーバーホールなどの公式サービスを利用する際に部品が交換されてしまうことがあるため、発売当時の状態を保ったモデルが希少となっているからです。
これはアンティークモデルのロレックスに大きく関わる話であり、特に古いモデルであればその付属品にさえ価値がつけられることもあります。
希少なヴィンテージモデルも需要がある
アンティークロレックスの中には、流通量の少ない限定モデルや美しく経年変化が進んだモデルなど、特に希少とされるモデルが存在しています。有名なもので言うと、赤い文字盤のサブマリーナーや、ミラーダイヤル文字盤のモデルなどが挙げられるでしょう。
中でも「ポール・ニューマン」と呼ばれるコスモグラフ デイトナは資産価値が非常に高く、物によっては数百万〜数千万円の価値が付けられることもある、ロマンに溢れるモデルとなっています。
ロレックスを高く買い取ってもらうためのポイント
さて、ロレックスをより高く買い取ってもらうためには、資産価値以外にも押さえておきたいポイントがあります。中にはタイミング次第でロレックスの買取価格に大きく関わるものもあるので、売却する前にぜひ参考にしてみてください。
相場をチェックしておく
ロレックスの買い取り相場は株価のように常に変動しており、数日経つだけで買取価格が数万円単位で変わってしまうこともあります。
見積もりを出された際の判断材料にもなるため、ロレックスを売却する前にはしっかりと買取相場を確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、ロレックスの買取相場はネットでも確認できますが、店によっては見積もり前に提示してくれることもあります。
付属品を揃えるのも重要
ロレックス愛好家たちは付属品も全て揃っているモデルを好むため、高額買い取りのためには付属品を出来るだけ揃えることも重要となってきます。
特に保証書は品質の証明や購入時期を知るのに役立つため、無い場合は査定額が下げられてしまう可能性があります。
もちろん、化粧箱や外箱、説明書といったその他の付属品もあるに越したことはないので、資産としてロレックスを購入した場合は全部保存しておくのが無難でしょう。
信頼できるお店で売却する
ロレックスは高級品であるため、売却の際には高額のお金のやり取りが発生します。そのため、店選びの際にはなるべく名の知れた大手企業を選ぶことをお勧めします。
カメラのキタムラは創業88年を迎えた老舗ブランドです。現在では年間55万件以上のカメラ・レンズの買取実績があり、その買取額は67億円にも上ります。
ロレックスの買取はもちろん、買取相場の質問もお答えいたしますので、売却の際はぜひカメラのキタムラにご相談ください。
ロレックスの売買なら実績豊富なカメラのキタムラへ！
カメラのキタムラでは中古のスマートフォンや高級腕時計を取り扱いしています。販売はもちろん買取も行っておりますので、不要なスマホ、ロレックスの売却はぜひキタムラにお任せくださいませ。
また、ロレックスは中古カメラ取り扱いの経験やノウハウを活かし、どこよりも高い価格での買取をお約束いたします。売却の際はぜひ他社の見積書をご持参ください。
カメラのキタムラでのロレックスの取り扱いにつきましては、詳しくはこちらのページをご覧ください。
まとめ
当記事では世界的に有名な時計ブランドであるロレックスについて、その値段の理由や、最近の買取相場の事情、資産価値としての特徴をご紹介しました。
ロレックスが人気を集め、中古市場で高い価格で取引されているのには理由があります。この記事によってロレックスの価値への理解が深められたなら幸いです。
