ロレックスの文字盤の種類や交換方法は?押さえておきたいポイントも分かる
実用時計ブランドとして卓越した人気と知名度を誇り、その人気に恥じない完成度の高いコレクションを多くリリースしてきたロレックス。デザイン面でもその評価は高く、世界中の腕時計愛好家たちからも愛されるブランドとなっています。
そんなロレックスは文字盤に関してもその技術力とデザインセンスを存分に発揮しており、高品質かつ多種多様な文字盤が多く登場しています。当記事ではそんなロレックスの文字盤について、その種類や交換方法を解説いたします。
目次
ロレックスの主な文字盤の種類
まず初めにロレックスの文字盤の種類について、使用されている素材ごとにまとめてご紹介いたします。オーソドックスなものから、天然素材を用いたユニークなものまで登場しているので、ぜひ自分好みの文字盤を探してみてください。
ゴールド
金無垢やロレゾールなど、ロレックスのケースにはゴールド素材が多く使用されていますが、文字盤に関しても同様にゴールド製のものが用意されています。
特にロレックスのゴールド文字盤は派手すぎない色合いを採用しているため、成金趣味にも思われないちょうどよい高級感が魅力となっています。そのため、パーティシーンだけでなく普段使いにも使える非常に便利な文字盤と言えるでしょう。
バリエーションにはイエローゴールドはもちろん、ピンクゴールドも用意されています。
シェル
シェルは、天然素材である貝を加工して作られた文字盤です。真珠のような輝きを放つマザーオブパールを使用しており、その高級感と上品さを兼ね備えた輝きが最大の魅力となっています。
また、ホワイトだけでなくピンクやイエローといった色付きのものや、黒蝶貝を用いたシェル文字盤も用意されているため、選ぶ楽しみがある文字盤とも言えます。
主にレディースモデルに採用されており、貴金属ケースやダイヤ装飾との相性は抜群です。
ダイヤモンド
ロレックスの文字盤においてダイヤモンドはインデックスへの装飾に使われることが多く、全てのインデックスがダイヤモンドに取って代わられたものや、ワンポイントとしてダイヤを採用した文字盤などが登場しています。
そのバリエーションはさまざまであるため、自分に合った高級感を楽しめるのがダイヤモデルの魅力と言えるでしょう。
中には、文字盤の全面にダイヤモンドを敷きつめた最高峰のラグジュアリーモデルも登場しています。
天然石
ロレックスは、パワーストーンとして有名なピンクオパールやジェダイト(ヒスイ)といった天然石も文字盤の素材に採用しています。その種類やカラーリングは非常に豊富であり、夜空のようにも見えるラピスラズリや、漆黒の色合いが特徴的なオニキスなども登場しています。
天然石は古来より魔除けなどにも使われていた伝統的な素材であるため、その辺りの由来などと絡めて文字盤選びをしてみるのも面白いかもしれません。
鉱物
自然由来のユニークな素材として、希少な鉱物を使った文字盤も用意されています。代表的なもので言えば隕石素材を加工したメテオライト文字盤が有名であり、独特の質感とディテールを持ったメテオライトはロレックスの中でも一部の上位モデルにのみ採用されます。
他にも、透明感のある青色を持つソーダライトを使った文字盤や、化石をもとにした非常に希少な文字盤である「アンモナイト」などが登場しており、最高峰の個性を備えた文字盤素材と言えるでしょう。
天然木
驚くことに、ロレックスは天然の木材も文字盤の素材に使用しています。使用されているのはマホガニーやウォルナットといった銘木であり、これらの文字盤には高い耐久性と耐食性、そして美しい光沢が備わっています。
それもそのはず、これらの銘木は最高級ギターや家具などに使われる世界的に有名なものであり、その品質はまさに最上級となっているのです。
こういったユニークな文字盤の素材選びからも、ロレックスのウォッチメイキングの隙のなさを感じることができます。
ロレックスにあしらわれている文字盤デザインの主な種類
続いて、ロレックスの文字盤にあしらわれているデザインについてご紹介していきます。これらのパターンや装飾は文字盤の印象をガラリと変えるものであり、クラシカルなものから近代的なものまで様々なものが用意されています。
ここでご紹介するのはロレックスから登場しているほんの一部の文字盤デザインであるため、気になる方は色々探してみてください。
グラデーション
文字盤中央は鮮やかで、外周部に向かうほど暗くなっていくグラデーションカラーが採用された文字盤デザインです。
カラーリングを主張しすぎないデザインは変化のない単色カラーに比べて色気のある高級感が感じられるため、ビジネスシーンやパーティシーンでの活躍が期待できます。
主にデイトジャストなどのスタンダードモデルに採用されていますが、シードゥエラーのようなダイバーズモデルでも採用される汎用性の高いデザインと言えるでしょう。
サンビーム
「太陽の光」を意味するサンビームは、中央から放射状に直線が伸びる文字盤デザインです。腕時計の伝統的な文字盤装飾であるソレイユに類似するデザインであり、そのクラシカルな雰囲気が特徴と言えます。
また、凹凸が付けられているため文字盤に立体感が作り出されており、表示部とのギャップによる高い視認性も備わっています。
主にデイトジャストなどで採用されているデザインですが、中でも黒文字盤のサンビームとゴールドの組み合わせは別格の人気を誇ります。
ピラミッド
その名の通り、ピラミッドのような四角錐が敷き詰められた文字盤デザインです。その立体感から時間の判読性に優れるデザインであり、光の当たり方によって豊かにその表情が変わります。
また、ブラックやホワイト、ゴールドといったカラーリングも用意されており、それぞれに違った印象を持ち合わせています。
ちなみに、デイトジャストやデイデイトといったモデルで見られるこのピラミッドですが、インデックスには基本的にローマ数字が採用されるようになっています。
タペストリー
縦にはっきりとした筋目模様が入った文字盤デザインです。サンビームと同様にクラシカルな印象が強いデザインであり、視認性はしっかりと確保されています。
また、光沢を持たされた筋目は控えめながら確かな存在感を発揮しており、ビジネスシーンなどで大きな活躍が期待できる文字盤と言えるでしょう。
なお、ブラックカラーのタペストリーも登場していますが、一般的なシルバータペストリーとは印象が大きく異なっており、金無垢モデルを中心に採用されています。
モザイク
タペストリーと異なり、縦横に細かな筋目模様が入った文字盤デザインです。「キルト」という別名もあり、その布地のような有機的ディテールが特徴となっています。
遠目に見れば一般的な単色デザインにも見えますが、光の加減で細やかに表情が変わるため、シンプルで飽きにくい文字盤と言えるでしょう。
数種のカラーリングが用意されており、シルバーやゴールドといった光沢のあるカラーリングではまた違った文字盤の印象を楽しむことができます。
ロレックスの文字盤交換はできる?条件や方法は?
腕時計の顔とも呼べる存在である文字盤ですが、ロレックスはその交換を公式サービスで受け付けています。
自分の腕時計を見飽きてしまった場合や、気分を変えたいなどの理由でも料金を払えば交換してもらえるので、ぜひ一度検討してみてください。
文字盤交換を行うには手続きといくつかの条件が必要となるので、ここでまとめて紹介します。
文字盤を交換する条件
文字盤交換は自由に種類を選べる訳ではなく、同一リファレンスのモデルに使われているものにしか交換ができません。
さらに、カタログに記載されていないモデルは対象外であり、中には交換自体が不可能な文字盤もあります。事前にしっかりと下調べをしておくべきでしょう。
ちなみに、リファレンスとはモデルごとに付けられる型番のことであり、ひとつの腕時計に固有のものが付けられるシリアルと異なり、同じモデルには同一のリファレンスが使われます。
文字盤を交換する方法
実際に文字盤交換を行う際には、日本ロレックスのサービスセンターに連絡するか、ロレックスのブティックに相談する必要があります。
その後、腕時計を持ち込んで希望の文字盤を伝え、見積もりと納期に承諾すれば本依頼となり、交換作業が行われます。
交換作業は大体2、3週間で終わるとされていますが、オーバーホールや部品不足の場合はさらに伸びることもあるので注意しましょう。
なお、後々問題が発生するのを避けるために、本依頼の前にはしっかりと見積書を確認する必要があります。
ロレックスの文字盤交換で押さえておきたいポイント
実際に文字盤交換を行う際には、費用面や納期などで注意すべきポイントがいくつか存在しています。ここで詳しく解説するので、依頼前に一度参考にしてみてください。
特にロレックスは、その厳しい品質管理ゆえに文字盤交換にもさまざまなルールが敷いているため、想定外の問題が発生しないよう注意が必要となります。
交換に必要なコストを確認する
文字盤交換の前に出される見積書についてはその内訳をしっかりと確認すべきでしょう。
費用は交換する文字盤の種類によって異なりますが、ダイヤモンドを使用している文字盤やメテオライトなどへ交換する際には数十万近い部品代がかかることも珍しくないため、確認が必須と言えます。
また、文字盤交換に合わせてオーバーホールや針交換が必要となった場合は、その部品代や工賃もプラスされるため、見積書の内訳はしっかりと確認すべきなのです。
文字盤の在庫状況を確認する
先述した通り、文字盤の交換作業はおおよそ2、3週間で完了します。ただし、それは文字盤の在庫が国内に潤沢にある場合の納期であり、在庫が日本国内にない場合はスイスから取り寄せる必要があります。その際には作業完了までに1ヶ月半程度かかるので注意しましょう。
また、サブマリーナーのグリーン文字盤などの人気文字盤はそもそもの生産量が少ないこともあり、交換完了までに半年以上かかることも珍しくありません。
修理交換の場合は手元に残せない
基本的にロレックスの文字盤交換を行なった際は、交換済みの腕時計と一緒に交換前の文字盤が返還されます。
しかし、破損してしまった文字盤を修理目的で同じ文字盤へと交換した際には、交換前の破損した文字盤は返還されず、手元には残せないようになっています。
これは、腕時計の部品のみを販売しないというロレックスのルールに従ったものであり、例外はほとんどありません。そのため、思い入れのある文字盤を交換修理に出す場合は注意すべきでしょう。
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まとめ
当記事では、ロレックスで用意されている文字盤の種類とその交換方法について詳しくご紹介いたしました。
腕時計の顔とも呼ばれている文字盤は、腕時計全体のビジュアルを大きく左右するものであり、自分のシーンやファッションに合ったものを選ぶ必要があります。当記事を参考に、自分に一番の文字盤を備えるロレックスをぜひ探してみてください。
また、文字盤の交換を検討している方は、ここでご紹介した押さえるべきポイントを参考にしていただけると幸いです。