ロレックスのバットマンとは?GMTマスターⅡのラインアップや特徴を解説

その卓越した技術力とコレクションの完成度の高さで、世界でもトップクラスの人気を誇るロレックス。そのラインナップには、コスモグラフ デイトナやデイトジャスト、デイデイトなど、時計にあまり興味がない人でも知っているような有名モデルが並びます。
当記事ではそんなロレックスのラインナップから、定番モデルであるGMTマスターの「バットマン」と呼ばれるカラーリングについて詳しくご紹介します。
その他の人気カラーリングについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ロレックスのGMTマスターⅡとはどんなモデル?
まず初めに、ロレックスで高い人気を誇るスポーツモデルであるGMTマスターⅡについて、詳しく解説します。
GMTマスターⅡは、盤面に複数のタイムゾーンを表示できるGMT機能が搭載された腕時計で、名前に「Ⅱ」がついている通り、1990年に前作のGMTマスターが改良されて誕生したアップグレードモデルとなります。
GMTマスターⅡの特徴
GMTマスターⅡは、パイロットの使用に向けて開発されたロレックスのツールウォッチです。GMT機能を搭載しており、24時間表示が記された回転ベゼルと24時針を使うことで、複数の時間帯表示が可能となっています。
また、存在感のあるベゼルとスタイリッシュなスポーティテイストが特徴的で、多くのカラーバリエーションが登場していることも魅力のひとつに挙げられます。
ちなみに、ロレックスのスポーツモデルとしては、唯一ジュビリーブレスレットのバリエーションが存在するモデルになります。
GMTマスターとの違い
1955年からその歴史が始まった本モデルですが、前作GMTマスターと現行機であるGMTマスターⅡの間には、見た目の上ではそこまでの差異がありません。
しかし、それぞれの自動巻ムーブメントに関してはスペック差があり、GMTマスターでは時針の単独操作ができなかったのに対し、GMTマスターⅡではそれを可能としています。これにより、
GMTマスターⅡは盤面に3つまでのタイムゾーンを同時表示できるようになっています。
ロレックス GMTマスターⅡのバットマンとは?
ここからは、GMTマスターⅡの人気個体である「バットマン」について詳しく解説していきます。GMTマスターⅡのベゼルは、上下(昼夜)でカラーリングを変えたツートンカラーが採用されており、そのカラーバリエーションの多さも人気の理由となっています。
その中でもバットマンカラーは、上半分がブラック、下半分がブルーになっているものを指します。
バットマンと呼ばれるモデルはどれ?
前述の通り、バットマンは青黒のツートンカラーベゼルを特徴とするGMTマスターⅡです。初代バットマンモデルRef.116710BLNRの登場は2013年のことで、最新モデルには2019年のバーゼルワールドで発表されたRef.126710BLNRが該当します。
後者のモデルはロレックスのスポーツモデルでは珍しいジュビリーブレスレットを採用しており、その高い人気から両モデルとも中古市場にて高値で取引されています。
バットマンはロレックス愛好家がつけた愛称
この「バットマン」という名前は、決してロレックスが公式にそう呼んでいるわけではなく、愛好家たちが名付けた愛称となります。アメリカの超有名キャラクターであるバットマンのカラー
リングが青黒基調だったことに由来しており、親しみやすいことから現在ではその名前が広く浸透しています。
ちなみに、GMTマスターⅡでは他にも愛称が付けられたカラーリングがあり、有名なものでは青と赤を組み合わせたペプシカラーなどが挙げられます。
青黒ベゼルがGMTマスターⅡの定番カラーとなった理由
GMTマスターⅡは2005年の大幅なアップグレードの際に、そのベゼルがアルミニウム製からセラクロム製へと変更されました。その結果、それまでの定番カラーであったペプシカラーの採用が技術的に難しくなり、代わりとして先行導入されたのがバットマンカラーだったのです。
その斬新かつスタイリッシュな青と黒の組み合わせは登場当時から高い人気を博し、現在ではGMTマスターⅡの定番カラーと呼ばれるまでになりました。
バットマン以外にも!ロレックス GMTマスターⅡのラインアップ
ベゼルのカラーバリエーションが豊富なGMTマスターⅡには、バットマンの他にも、ペプシカラーを筆頭に多くの人気カラーが登場しています。
ここでは、そんなバットマン以外の人気カラーリングについて、その特徴や魅力、愛称について詳しく解説いたします。GMTマスターⅡをご購入される際はぜひ参考にしてみてください。
Ref.126710BLRO(青赤ベゼル)
GMTマスターを代表するカラーリングである、青と赤のベゼルを備えた現行モデルです。このカラーリングは前作のGMTマスターから登場していた非常にアイコニックなものであり、その色の組み合わせからペプシカラーという愛称で親しまれています。
2005年のフルモデルチェンジ以来、ペプシカラーはプラチナモデルにのみ採用されていたため、2018年のバーゼルワールドでこのモデルが発表された時は大きな話題を呼びました。もちろん現在ではトップクラスの人気を誇るモデルとなっています。
Ref.116710LN(黒ベゼル)
2007年登場の、ベゼル、ダイアルに黒のモノトーンカラーを採用したGMTマスターⅡです。そのシンプルなビジュアルからさまざまなファッションやシーンに合わせることができ、ビジネスマンにも広く愛用されています。
また、アクセントカラーとして24時針とGMTマスターⅡのロゴがグリーンに彩られており、ツートンカラーの他モデルにはない精悍な印象が与えられています。
なお、生産終了モデルであるため中古市場でしか購入できません。
Ref.116713LN(黒ベゼル)
前項と同じく黒の単色が採用されたモデルですが、イエローゴールドとのロレゾール(コンビモデル)になっています。そのため、各所に加えられた金色によって高級感が強調され、非常に存在感のあるモデルに仕上がっています。
また、コーポレートカラーであるグリーンのアクセントは健在であり、黒、金、緑の組み合わせが絶妙なバランスで成り立っています。
なお、こちらも生産終了モデルとなっており、購入の際は中古市場の利用がマストとなります。
Ref.16710(黒赤ベゼル)
1990年から2007年にかけて販売されていたロングセラーモデルの、黒赤ベゼルを備える個体です。長期間製造されていたために複数回のマイナーチェンジを経験しており、多くのディテール違いが存在しています。
中には希少な仕様のものもあり、それらは中古市場にて高値で取引されることも少なくありません。
なお、この黒と赤の組み合わせはコカ・コーラ社のメインカラーを想起させることから、「コーク」の愛称が付けられています。
Ref.126711CHNR(黒茶ベゼル)
黒と茶を組み合わせたカラーリングのベゼルに、エバーローズゴールドとのロレゾールを組み合わせたモデルです。
クラシカルかつ大人の色気を感じさせるようなビジュアルが特徴的で、2018年のバーゼルワールドでの登場以来、他のカラーリングにはない魅力で人気を集めてきました。
なお、このような茶と金もしくは茶と黒のカラーリングに対し、海外ではアメリカの飲料水にちなんで「ルートビア」、日本では「カフェオレ」という愛称が付けられています。
ロレックス GMTマスターⅡのモデルを選ぶポイント
さて、ここまでGMTマスターⅡのおすすめモデルをご紹介してきましたが、実際に購入するとなると、金額や人気、デザインといった面で迷うことがあるかもしれません。
そこで、ここではGMTマスターⅡを購入する際の参考として、モデル選びのポイントについて4つの項目に分けて解説いたします。
価格で選ぶ
近年、高級腕時計は材料の高騰や円安の問題も絡み、値上がりが続いています。もちろんGMTマスターⅡも例外ではなく、定価が100万円を超えるモデルも少なくありません。
また、旧モデルや生産終了となったモデルでもプレミアが付いている個体が多く存在しているため、中古市場で定価を超える価格で取引されることがほとんどです。
そのため、GMTマスターⅡをご購入される際は、そのモデルの相場を把握しつつ、価格をしっかりとみてからモデルを選ぶことをおすすめします。
資産価値で選ぶ
例え同じGMTマスターⅡであっても、そのディテールやカラーリングの違いによって、中古市場での取引価格は大きく変わってきます。
そのため、将来的に売却を検討している場合や、ロレックスファンにとって憧れのプレミアモデルが欲しい場合は、なるべく資産価値が高いモデルを選ぶべきでしょう。
ただし、GMTマスターⅡにはスティックダイアルを筆頭に分かりづらいプレミアモデルも多く存在しているため、購入前には下調べが必須となります。
好みや用途で選ぶ
GMTマスターⅡは、洗練されたそのデザインによってさまざまなファッションに合わせられるスポーツモデルです。加えて、カラーリングも豊富であるため、用途・シーンに合わせた自分好みの1本を選ぶことができます。
例えば、ビジネスシーンでも使いたいのであれば黒ベゼルのモデルを選んだり、カジュアルファッションで存在感を重視するならペプシベゼルを選んだりと、その選び方はさまざまです。どんなシーン・ファッションで着用するかを想定しておけば、きっと後悔しないモデル選びができるでしょう。
評価の高さで選ぶ
他のモデルにも共通することですが、目の肥えたロレックスファンたちからの評価が高いGMTマスターを選べば、購入後の満足度が高くなる場合が多いと言えます。さらに、評価の高さはそのまま需要の高さにもつながることが多く、売却の際にも高価で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
もちろん、自分好みのモデルを選ぶのが最良の選択と言えますが、どうしても決めきれない場合は他人の評価を尊重するのも決して悪い選択ではありません。
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まとめ
当記事では、ロレックスの人気モデルであるGMTマスターⅡの人気カラーリング「バットマン」について詳しくご紹介いたしました。ペプシカラーに代わって試験的に登場したバットマンカラーですが、現在では間違いなくGMTマスターⅡを代表するカラーリングと言えるでしょう。
GMTマスターには、バットマン以外にも魅力的なカラーリングが登場しているので、気になるモデルがあった方は是非一度手にとってみてください。