ダイヤモンド、日本人のトレンドと海外の人気の差は?
ダイヤモンド、日本人のトレンドと海外の人気の差は?
お世話になっております。このブログが公開される頃には国際宝飾展に行った後なので、きっと何かジュエリーをゲットしてるであろう査定士Wです。今回は番外編としてジュエリー・宝石のお話をします!
ダイヤモンド…、それは世界で一番有名な宝石ではないでしょうか?誰もが一度は手にしたことがある元素と同じなのがダイヤモンドです。その元素はなんと・・・炭素です。
炭素って何に使われているのか?
学生時代に皆さま使われていたのではないでしょうか?
それは、鉛筆やシャープペンの芯です。
外観は違えど同じ元素なのです。名称は透明な”ダイヤモンド”と黒色の”グラファイト”と分かれています
ダイヤモンドは正四面体の構造が繰り返された立体網目状構造をしているため硬くで丈夫であるのに対し、
黒鉛は正六角形の構造が繰り返されてできた平面層状構造がファンデルワールス力により結合しているため柔らかくてもろいという特徴を持っています。
目次
日本で人気のダイヤモンドの特徴は?
ダイヤモンドと聞いて一番最初に連想するものは「婚約指輪」ではないでしょうか?
一般的に一粒石のプラチナ台で仕立てたリングが定番ですよね。
では、それは一体いつから定番化したのでしょうか?14世紀のルネッサンス時代から、宝石は王侯貴族の間で流行し、様々な宝石を用いたエンゲージリングが誕生していました。15世紀の有力な王侯貴族であるハプスブルグ家を中心に当時流行したのが、ギリシャ語で「Adamas」意味は「不屈」「征服されない」というニュアンスを持つダイヤでした。その硬質な美しさと輝きに永遠を見出し、「不変の愛」を象徴する宝石として、エンゲージリングに用いられ始めました。
時代は変わり、場所は日本へ移ります。1960年代の日本においてもエンゲージリングの風習は広まっていましたが、当時はダイヤに限らず、様々な宝石のエンゲージリングが贈られており、特にパールやルビーなどさまざまなデザインリングが女性の方に贈られてきました。
状況が変わったのはそれから10年後、1970年代から始まったあるキャンペーンです。
南アフリカのダイヤジュエリー会社が、日本人の「本物志向、儀式を重んじる」という特性に着目し「ダイヤは永遠の輝き」「ダイヤは愛の証である」をスローガンとした婚約キャンペーンを打ち出し始めたのです。
その当時、日本でエンゲージリングを贈る人は結婚する人のうち約50%、さらにその中でダイヤのリングを用いる人は7%程度でした。しかし、当時の有名芸能人が結婚発表の際にこのキャンペーンに乗った発言をしたこともありジュエリー会社のキャンペーンは「エンゲージリングはダイヤで、価格は給料3か月分」という一般常識になりました。そんなこんなで、ダイヤモンドリングが日本に浸透し、日本人が好むダイヤモンド=日本人が選ぶダイヤの特徴というのは、一生に一度女性に贈る「二人の資産」ということで、婚約指輪に映える1粒石の質の良いダイヤモンドといえます。
透明度の高い、白く輝くダイヤモンドが日本人に好まれます
石の大きさでいうと大体0.5ctUP(カラットアップ)が国内のトレンドですが、バブル世代は1ct以上のダイヤモンドを送られることも多かったです。日本の高度経済成長期、1ct以上で質の良いダイヤは希少性も高く、当時百貨店で販売される値段は500万~などとかなり高価でした。
もう少しランクを落として、透明度はそれなりだけれど石は大きく白く輝くダイヤの需要が高まります。
ダイヤ本体に白い”もや”が存在する個体があります。その”もや”は「インクルージョン」といいます。
ダイヤには11等級あり、白い”もや”があるダイヤモンドは真ん中から下くらいのグレードです。
なので、当時はそれくらいのグレードの大きなダイヤモンドの国内流通量が多い、つまり人気がありました。
現代では質に重んじる傾向があり、統計でいうと大体0.2~0.4ctの比較的「インクルージョン」の少ないものが好まれるようになりました。
等級でいう中間から上のグレードのダイヤに需要が高まります。今も昔も国内で好まれるダイヤの大きな特徴は、ダイヤモンドの輝きは「ブライトネス」といいダイヤモンド特融の白い輝きの強いものを指し
特徴はラウンドブリリアントカットを施したダイヤの正面にある「テーブル」という光を大きく光を受ける部分を最大限に広げて仕上げることで白い光が多くなる演出ができます。そのため、白く輝くダイヤの流通量が国内では多いと言えるでしょう。
更に輝きを求めるために誕生したカット
『輝きに高いコントラストを生み出すハート&キューピッド』
1993年にフィリッペンス・ベルト氏によって発見されたハート&キューピッドパターンのカットは
ダイヤモンドの輝きのコントラストを美しく作り出し輝きの濃淡を最適に表現します。また、動的なダイヤモンドの輝きにおいてもコントラストの濃淡を失わず美しい輝きを放ちます。この優れたラウンドブリリアントカットは日本で絶大の人気を誇り、婚約指輪にハート&キューピッドが起用された石が多く流通しています。
海外で人気のダイヤモンドとは?
たしかにダイヤの11等級はとても大切ですが、それ以外に評価されているもの、つまり海外で人気と言われるダイヤの特徴は「ファイア(ディスパージョン)」と「シンチレーション」の個性です!
「ファイア(ディスパージョン)」とは
虹色に光を放つ特性のことで、日本で人気だと説明した「テーブル」部分を小さ目にカットしたものです。
ただし、「テーブル」を小さくカットしてしまうと、「ラウンドブリリアントカット」のバランスが崩れてしまい
丸く太ったダイヤモンドになるので、あくまでバランスが大切です。アンティークジュエリーに使用されているダイヤモンドはこの丸く太ったダイヤを使用し、美しい「ファイア」の演出をしているジュエリーが多く存在します。
ファンシーカットもわりと「ファイア」や「シンチレーション」を出す計算がされたカットですね。
「シンチレーション」とは
これは静止状態と動的状態とで変化する輝きのコントラストのことです。
スペクトルカラーすなわちブリリアンスを強く放つダイヤモンドが高く評価されます。
最適な形に加工されたダイヤモンド内部では動的な輝きの中で屈折によって生まれるスペクトル色相が虹色の光となって相まって輝きます。この様に美しさは単純な光の足し算では無く白い光と虹色の光のコントラストとシンチレーションのバランスなのです。
ダイヤモンドを題材にした映画をご紹介!
1.ブラッドタイヤモンド
アフリカ・シエラレオネの内戦(1991年 – 2002年)での、「ブラッド・ダイヤモンド(紛争の資金調達のため不法に取引される、いわゆる紛争ダイヤモンド)」を巡るサスペンスです。
主演はレオナルドディカプリオ!闇組織が取り仕切る採掘場で大粒のピンクダイヤを発見するところから物語は始まります。アフリカ地域紛争で武器調達の資金源として不法取引されるダイヤモンド
こちらの作品は2006年に発表されましたがいまもなおこの問題は残っています。とても衝撃的なシーンが多いのでお子さまと見るのはお勧めしません。ディカプリオ主演の作品の中でもラストシーンが気に入っており、1,2位を争う大好きな作品です。
2.SNATCH
サウンドトラックまでも手に入れたくらい何度も見た作品です。音楽が私の好みドンピシャでサントラのくせにオムニバスCDの様に楽しめるところがポイントなんです・・・
無論、本作でのこの楽曲たちの起用するタイミングが絶妙かつ、奇抜な選曲センス!
レゲエ、ソウル、ジャズ、ブルースなど、70年代後半のヒット・ナンバーから最新型ロンドン・クラブ・サウンドまでが、うまくひとつにまとまっています。
音楽語ってしまいました、申し訳ございません。あらすじに入ります!
”フォー・フィンガー”・フランキー率いる強盗団は、ラビの扮装でアントワープのダイヤ商から86カラットのダイヤモンドを盗み出すことに成功しました。
宝石をニューヨークのボス・アビーへ届ける途中、小粒の盗品をさばくためにロンドンに寄ります。しかし、彼の知らないところでは、密かな裏切りが進行しているのでした。
一方、ロンドンには裏ボクシングのプロモーターを営んでいるターキッシュとトミーの二人組がいました。
彼らは紆余曲折の結果パイキーの一人で天才的なボクシングの腕を持つミッキーと出会い、彼を賭博が絡む裏ボクシングの八百長に利用しようとします。
同じ頃、裏切り者の罠とは知らず、裏ボクシングが開催されるノミ屋へと向かうギャンブル中毒のフランキー。
そして彼を襲撃しようとする裏切り者に雇われた3人組。その後、ダイヤモンドの行方は二転三転していきます。
犯罪コメディ映画にダイヤモンドが巻き込まれている作品です。
犯罪という観点ではありそうな感じで、楽しめて見られますねー!
3.アンカット・ダイヤモンド
“The weekendがThe weekend役で出演しており、一瞬でしたが存在感ばっちりだったのが印象的でした。
また、元NBA選手のケビン・ガーネットが本人役の「K.G」で出演するなどリアルとフィクションが混ざる演出で、かなり真実味が増す作品です。そして総じて「斜陽」という言葉がマッチするな、というのが査定士Wの感想です。(ストレスがかかるので、体力のある時に観ることをお勧めします。)
日本語役字幕はかなりマイルドですが、なかなか暴力的な言動が多いです。
それではあらすじです。ニューヨークで有名な宝石商のハワード・ラトナーはギャンブル中毒により借金を抱えていました。借金はハワードの義兄のアルノにまで及んでおり、ハワードはアルノの用心棒から常に監視されている状況でした。ある日、ハワードはエチオピアで採掘されたブラック・オパールを手に入れました。
そのオパールはNBAのスター選手ケヴィン・ガーネットの興味を引き、ハワードはオパールの取引をすることになりました。この取引で一攫千金を狙うハワードは、あらゆる面でリスクの高い賭けに挑みます。
ニューヨークの経済状況、人種問題、格差社会が混とんと表現されています。
もちろんダイヤモンドが装飾された時計も高価買取!
昔から、腕時計の装飾としてダイヤモンドは、特にハイブランドなどで使用されてきた組み合わせです。
ロレックスやシャネルなど高価買取挑戦中です!買取・査定のお申し込みお待ちしております。
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キタムラでは腕時計を中心に高価買取に挑戦中です。見積のみも大歓迎。
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この記事を書いたのは…
査定士W
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