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ロレックスのリューズの種類・機能や刻印の意味、刻印別おすすめモデルを解説

ロレックスのリュウズの種類・機能や刻印の意味、刻印別おすすめモデルを解説

腕時計ブランドとして類まれな人気を誇り、そのコレクションの完成度の高さから世界的な支持を獲得しているロレックス。その人気はあまりに高く、正規販売店での定価購入が難しいモデルも度々登場しています。
当記事ではそんなロレックスのリュウズに関する豆知識的な情報をご紹介します。リュウズの種類や刻印の意味、それぞれの刻印別オススメモデルについて解説いたしますので、ぜひモデル選びの際や、腕時計に関する話のタネにお役立てください。

リュウズの機能とは?

腕時計のケースサイドに取り付けられているリュウズは、特に機械式腕時計の機能を活かすためには無くてはならない存在です。ここでは、ロレックスのリュウズについて解説する前に、一般的にリュウズに与えられるゼンマイの巻き上げや時刻調整といった機能について詳しく解説します。

ゼンマイの巻き上げ

巻き上げ画像

機械式腕時計は、巻き上がったゼンマイが解ける力を利用して針を動かしています。そのため、ゼンマイが解け切ってしまうと針が止まってしまい、再びゼンマイを巻き上げる必要があります。
リュウズにはこのゼンマイを巻き上げる機能が与えられており、決められた方向に回し続けることで、腕時計を再び動かすことができます。ちなみに、自動巻腕時計は着用している限りゼンマイを巻き上げる必要はありませんが、手巻き腕時計に関しては適宜ゼンマイの巻き上げが必要であり、リュウズは必要不可欠な部品となっています。

時刻やカレンダーの調整

リュウズは、時刻やカレンダーなどの調整機能も与えられています。一般的にリュウズを引き出して回すと内部の輪列(歯車)が連動して動くようになっており、時分針やカレンダーを自由に動かすことができます。
腕時計にとって必須と言えるこの機能はクォーツ式時計などのリュウズにも共通しており、リュウズを引き出すことで秒針が停止する「ハック機能」を搭載したものや、時針のみを単独操作できるGMT機能向けのものも存在しています。

防水性能の強化

腕時計にとって内部への水分の侵入はタブーとされていますが、操作部であるリュウズは最も水分が侵入しやすい箇所となっています。そのため、リュウズを気密性の高いものにすることで、腕時計自体の防水性を強化することができます。
有名なものには「ねじ込み式リュウズ」が挙げられるでしょう。ケースにねじ込むことでロックできるこのリュウズは、自動巻のスポーツモデルなどを中心に広く採用されており、高い防水性の実現に不可欠なものとなっています。

ロレックスのリュウズの種類

ロレックスは世界初の防水ケースとして「オイスターケース」を開発しました。その高い防水性を可能としたのが、これも世界初であった「ねじ込み式リュウズ」の搭載です。このリュウズに対してロレックスは度々改良を施してきましたが、ここでその進化の歴史を3つのリュウズに分けて解説いたします。

1926年登場 ねじ込み式リュウズ

1926年にオイスターケースと同時に登場したリュウズのロック機構です。リュウズの内側に「めねじ」、ケースとリュウズを繋げるチューブと呼ばれる部品に「おねじ」が切られており、ケースにねじ込むことでリュウズをロックできるようになっています。
このロック機構は腕時計に高い防水性をもたらすだけでなく、誤操作の防止や、内部へ衝撃が伝達しないようにすることが可能であり、1900年代初頭の腕時計において非常に画期的な機構でした。

1953年登場 トゥインロックリュウズ

ねじ込み式リュウズの改良版として開発されたのがこのトゥインロックリュウズです。リュウズに「めねじ」、チューブに「おねじ」が切られているのはねじ込み式リュウズと同じですが、この改良版ではその両方にパッキンがはめ込まれており、より高い気密性および防水性が備わっています。
その高い気密性ゆえ、登場時の1950年代にはプロフェッショナルモデルを中心に採用されていましたが、現行のロレックスでは一般的なモデルにも搭載される標準機構となりました。

1970年登場 トリプロックリュウズ

トゥインロックリュウズに比べ、さらなる防水性を追求したのがこのトリプロックリュウズです。パッキンで防水性を高める仕組みはトゥインロックリュウズと同じですが、こちらはリュウズ側のパッキンが2つに増やされており、合計3つのパッキンで密封するようになっています。
1970年の登場以来、トゥインロックリュウズに代わってロレックスのダイバーズウォッチなどに広く採用されており、現行モデルでは11000m防水を誇る「ディープシーチャレンジ」にも採用されています。

ロレックスのリュウズ刻印の種類

王冠画像

ロレックスのリュウズにはブランドロゴのクラウン(王冠)があしらわれていますが、その下には「・」や「―」といったマークが刻印されています。実はこのマークはオイスターケースの素材を示すものであり、オイスタースチール 、18 ct ゴールド、950プラチナといった素材ごとに決まったマークが割り振られているのです。以下でこのマークをひとつずつ解説していきます。

クラウンの下に「―」

クラウンの下に横線が刻印されているものは、そのモデルがオイスタースチール採用モデル(トリプロック非採用)であることを示しています。
オイスタースチールは1985年より使われているロレックス専用の素材であり、非常に優れた耐衝撃性と耐食性を特長とする904Lスチールのことを指します。このスチールは加工前に微細構造をコントロールすることで不純物が可能な限り取り除かれており、独特の輝きと卓越した堅牢性を兼ね備えています。

クラウンの下に「・」

クラウンの下にドットがひとつ刻印されているものは、そのモデルが950プラチナを採用したモデル(トリプロック非採用)であることを示しています。
ロレックスで使用される950プラチナは純度95%のプラチナ素材です。この純度のプラチナは他の金属の含有量が少ないために金属アレルギーが起こりにくく、ハイブランドのジュエリーなどにも広く採用されています。
なお、ロレックスからは色合いが似ているホワイトゴールドモデルも登場していますが、このマークで判別が可能となっています。

クラウンの下に「・・」

金無垢、コンビモデルを問わず、18ct(18K)ゴールドを使用したモデル(トリプロック非採用)には、クラウンの下にドットがふたつ刻印されるようになっています。
現在ロレックスのコレクションでは、イエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールド(ロレックス独自の耐食性が高いピンクゴールド)の3種の18ctゴールドが使用されており、それぞれで違ったラグジュアリーテイストを楽しむことができます。

クラウンの下に「・・・」

クラウンの下にドットが3つ刻印されているものは、そのモデルがトリプロックリュウズ採用モデルであることを示しています。これは18ctゴールド、950プラチナ、オイスタースチールを採用しているモデルであっても関係なく、もれなくトリプロックリュウズ採用モデルにはこのマークが使われます。
ちなみに、トリプロックリュウズは前述の通りサブマリーナーなどのダイバーズウォッチに主に採用されますが、デイトナなどの他のプロフェッショナルモデルにも搭載されることがあります。

その他クラシックモデル

ここまでにご紹介してきたマークは現行モデルに共通するもので、数十年前に生産終了となったアンティークロレックスなどでは別のマークが使われている場合があります。
例を挙げると、クラウンのみが刻印されているものや、「+」マークが刻印されているもの、「BREVET(フラン
ス語で特許を意味)」と刻印されているものなどが登場しています。これらのマークは現行モデルのように素材の判別には使えませんが、クラシカルテイストを強調するディテールのひとつとして人気を集めています。

ロレックスのリュウズ種類別おすすめモデル

刻印画像

ここからは、前項でご紹介した刻印の種類ごとに、おすすめモデルをピックアップしてご紹介いたします。どれもが高い完成度を誇る魅力的なモデルとなっているので、ロレックス選びにお悩みの方は参考にしていただけると幸いです。

「―」刻印 Ref.126200 デイトジャスト 36

デイトジャストは、ロレックスの3大機構と呼ばれる革新的な機構を全て搭載した、非常にアイコニックなコレクションです。
中でもこのRef.126200はなめらかなスムーズベゼルに3列タイプのブレスレットを採用しており、時計然としたシンプルなフェイスを特徴としています。また、36mm径のケースには堅牢なオイスタースチールを採用しており、ダイアルバリエーションも豊富に用意されているため、デイトジャストの定番モデルのひとつとなっています。

「・」刻印 Ref.228236 デイデイト 40

ロレックスのハイエンドコレクションのひとつであるデイデイトは、日付表示と曜日表示の両方を兼ね備えるクラシックモデルです。その素材にはステンレスは使用されないようになっており、このRef.228236のケース素材にもプラチナが使用されています。
いくつかのダイアルバリエーションが登場していますが、注目したいのはアイスブルーダイアル。プラチナケースモデルにのみ採用されるこのカラーリングは、ただでさえ上位モデルであるデイデイトの特別感を更なる高みに押し上げてくれます。

「・・」刻印 Ref.126233 デイトジャスト 36

イエローゴールドとのコンビケースを採用したデイトジャストです。こちらはデイトジャストを象徴するデザインであるフルーテッドベゼルとジュビリーブレスレットを採用しており、センス良く使われたイエローゴールドが絶妙な高級感を手元に与えるモデルとなっています。
加えて、豊富なダイアルカラーとインデックスのバリエーションが用意されており、ダイヤセットのインデックスも選択できるため、自分好みの高級感を選べる点も魅力となるでしょう。

「・・・」刻印 Ref.126603 シードゥエラー

シードゥエラーはロレックスを代表するダイバーズウォッチのひとつ。サブマリーナーを大きく超える1220mの防水性を誇るプロフェッショナルモデルです。
このRef.126603は、シリーズで初めてイエローゴールドとのコンビケースを採用した「金シード」と呼ばれるモデルであり、ブラックとゴールドが生み出す強烈なコントラストがその最大の特徴となっています。
もちろんリュウズにはトリプロックリュウズが使用されており、その並外れたタフネスが生み出すオーバースペックというロマンも魅力と言えるでしょう。

クラウンのみ刻印 Ref.50535 チェリーニ ムーンフェイズ

チェリーニはロレックスを代表するドレスウォッチであり、数少ないオイスターケース非採用モデルです。そのリュウズにはクラウンのみが刻印されており、他のモデルと区別されているのがわかります。
中でも最新モデルであるRef.50535は月相を表示できるムーンフェイズを搭載しており、カレンダーをダイアル外周に表示するなど、他のロレックスとは全く異なるテイストを特徴としています。また、ケースにはエバーローズゴールドを使用し、レザーストラップを取り付けることでフェイスに強いエレガンスが与えられています。

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中古ロレックスのご購入の際はぜひ一度カメラのキタムラへご相談くださいませ。

まとめ

当記事ではロレックスのリュウズについて、その特徴や仕様を解説いたしました。豆知識的な情報ではありますが、ロレックス選びなどの参考にしていただけると幸いです。
カメラのキタムラは、中古カメラだけでなく、スマートフォンや腕時計の中古品もECサイトで取り扱っております。不要なスマートフォン・腕時計をお持ちの方や、それらの買い替えをご検討中の方はぜひ一度キタムラのECサイトをご利用くださいませ。

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